インゴット(金地金)とは、簡単にいうと金塊のことで、世界中で資産として流通しているものです。それが可能になっているのは、金の価値が世界共通だからです。しかし、金の純度が異なる場合は価値も異なります。よくある話ですが、タングステンと呼ばれる金と比重の近いものに金メッキを施しているようなものが出回っていることがあります。これは、金とは全くの別物、偽物であり、非常に注意が必要です。金に精通しているような方でない限り、ほとんど初心者の方には、本物と偽物を見極めることは難しいといえます。インゴットを高価買取する以前に、インターネットオークションや、訪問・通信販売などで購入する際は、特に注意が必要です。特に高価買取してもらうためにはロンドン貴金属市場協会(LBMA)となどの金の品質を保証する審査機関の厳正な審査で基準をクリアしたものを購入することが第一です。
インゴットに価値がある理由とは
インゴットに価値があるとされ、注目を受けているのには、多くの専門店で高価買取の対象になるためです。それには、様々な理由があります。まず、運用するにあたり、リスクがほとんどない資産であることです。株式や国債などのように、国や企業の動向によって左右されることが全くありません。また、資源に限りがある鉱物であるため、無価値になることがありません。世界情勢、また日本国内の情勢によっても左右されることがなく、国内の三菱マテリアルや田中貴金属工業などのメーカーであっても、世界共通の価値で買取することができるのがインゴットの魅力でもあります。そして、金を型に流し、メーカーやシリアルナンバーなどを刻印するだけで加工することができるインゴットは、無駄なコストがないところにも利点があります。美術品のように付加価値がついているものよりも、購入時の費用として考えると遥かに効率的なものです。
インゴットの高価買取のために必要なこと
インゴットの高価買取のためには、まず大前提として保証書のあるインゴットを購入することが必要です。信頼できる地金商や貴金属店、銀行などから購入し、日本では田中貴金属工業や石福金属興業などの有名なブランドのものを購入することが大事です。ブランドや品位、シリアルナンバーなどがはっきりしており、刻印があるものが高価買取になります。また、タイミングが非常に重要で、日本だけではなく世界の政治経済の動きを常に見ていることが高価買取のタイミングを逃さないポイントになっています。さらに、インゴットは簡単に査定額を計算することができます。そのため、複数の買取業者のインターネットサイトを確認して、自分で品位と重量から買取価格を計算し、相場を把握しておくことが可能になります。相場を把握しておくことで、タイミングをみて高価買取につながると言えます。